安居渓谷 – 四国きっての美しい水流が魅力の渓谷

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安居渓谷の滝

高知県の人気レジャースポット、安居渓谷。名瀑飛龍の滝の初め、水晶淵など数多くの景勝地を擁し、ぶらっと散策するだけでも十分に楽しむことができます。日本一の清流、仁淀川水系に属す安居渓谷は、その全域にわたり、水晶のように澄み切った水を湛えています。晴れた日には、川底までを強烈に照らす強烈な高知の日差しと、澄み切った水流が光に溢れた清涼な空間を作りだし、訪問者を楽しませます。

安居渓谷のみどころ

安居渓谷の魅力は、水晶のように澄み切ったその水流ではないでしょうか。日本一の清流として名高い仁淀川水系であることに加え、切り立った渓谷でありながら日当たりが良いことも水の美しさを一層引き立てています。

安居渓谷の水流

澄み切った水流

安居渓谷の多くの場所では、青とも緑ともつかない清々しい水流に強烈な陽光が差し込み、きらきらと輝く様子を楽しめます。安居渓谷には飛龍の滝、昇竜の滝といった美瀑が多数存在し、中でも飛龍の滝はアクセスの容易さから人気の観光スポットになっています。

安居渓谷の飛龍の滝

言わずと知れた飛龍の滝

落差30メートルの水流は、中ほどで一度岩にぶつかって分岐し、美しい水流を作り出しています。滝壺は程よい深さをもち、水遊びをしても楽しいのでは無いかと思います。

一番のオススメは名もなき支流の名もなき滝

安居渓谷の有名なスポットはどれも素晴らしい景観で、きっと満足できるでしょう。しかし、僕が一番お勧めするのは、名もなき支流の名もなき滝です。

安居渓谷の滝

安居渓谷一の絶景、この滝に名前は無い

千仭橋付近から沢登りをすること2時間。そこにある名も無い滝は、間違いなく安居渓谷一の絶景だと断言できる景観です。

安居渓谷の真の楽しみ方、沢登り

一般的なルートで辿る安居渓谷も素晴らしいのですが、一番おすすめしたいのは、沢登りです。誰もいない渓谷をゆっくりと遡行するのは、何物にも変えがたい、至福の時間です。

千仭橋から入渓

安居渓谷の見返りの滝

入渓地点になる見返りの滝

安居渓谷入り口の千仞橋から100メートルほど下流、山側についた管理道路が入渓地点になります。千仞橋からは、深い谷底に落ちる見返りの滝がはっきりと展望できます。管理用道路を登りだしてすぐ、林にさしかかったあたりで下降開始。少しトラバース(平行移動)しながら高度を下げ、谷底に降り立ちます。

安居渓谷の沢登り

トラバースしながら谷底に降りる

安居渓谷の魅力その1、美しい水流

入渓直後から美しい水流の中を遡行することになります。安居渓谷ではいたるところで美しい水流を楽しめますが、人気の無い支流で景色を独占するのは、これ以上無い贅沢です。

安居渓谷の澄んだ水

どこまでも美しい水流

美しい水流の中、遡行開始。岩のフリクションはよく、転倒の心配はほとんどありません。安居渓谷をお勧めする理由のひとつは、このフリクションの良い岩にあるといっても過言ではなく、普通なら少しためらってしまうような地形でも、気持ちよく登ることができます。10分ほど遡行すると、一つ目の滝に到着。滝身の左を登れなくも無いのですが、安全を期すなら50メートルほど下流の右岸から高巻くのがおすすめです。

安居渓谷の滝

入渓直後の滝

安居渓谷の魅力その2、直登できる滝の多さ

最初の滝を高巻いたあと、しばらく快適に沢筋を遡行。20分ほど遡行したところにある日当たりの良い大岩地帯は、見た目こそ険しいものの下半分は左岸を、上半分は右岸を快適に直登できます。

安居渓谷の滝

直登できる滝が次々に現れる

程よい量の水流でホールドも多く、ルートの自由度も高く、スキルに応じて様々な楽しみ方ができます。日当たりの良い安居渓谷では、滝の登攀中であっても寒いということは無く、余裕を持った行動が可能です。

安居渓谷の魅力その3、遡行しやすく迫力満点のミニゴルジュ

大岩地帯を抜けると、安居渓谷の核心、ミニゴルジュに到着します。見た目とは裏腹に様々なルートで登攀可能で、下部の斜瀑、上部のゴルジュ、そのどちらをとっても最高に楽しいこと間違いなしです。

安居渓谷のゴルジュ

ミニゴルジュ入口

このゴルジュ、風態こそ険しいのですが、フリクションのよい岩肌と少なめの水流、ホールドの多さなどが相まって、比較的簡単に登ることができます。ゴルジュ内からの風景はこれ以上無いほど非日常的で、せりたった両岸の中、本格的な沢登りの雰囲気を満喫できます。

安居渓谷の沢登り

フリクションの良いミニゴルジュを快適に登る

斜瀑部分の落差は20メートルほどでしょうか。上部のゴルジュ入口から見下ろすと、日に溢れた渓谷が遠くのほうに見え、ゴルジュの暗い空間と綺麗な対比を作り出していました。斜瀑の途中には休憩できる比較的大きなステップが複数あるため、じっくりと登ることができて安心です。

安居渓谷のゴルジュ

ゴルジュ入口から振り返る

斜瀑を登りきると、上部は長さ50メートルほどのミニゴルジュになっています。ゴルジュとしての雰囲気は抜群ですが、水流は少なく安全に遡行することができます。水流の少ない時は水流の中を、それが厳しいようなら突っ張りで突破します。

安居渓谷のゴルジュ

快適に遡行できるミニゴルジュ

安居渓谷の魅力その4、次々に現る直登可能な滝

ゴルジュを抜けると、次々に直登できる滝が出現します。安居渓谷の魅力の一つは、直登できる滝の多さ。数多くの滝の中で高巻きが必要なものは2本。入渓直後の滝を高巻いたとしても、全体を通し高巻きが必要な滝は3本で、その他の滝は水流のすぐそばを登ることができます。

安居渓谷の滝

対岸に泳いで取り付き、左を登る

安居渓谷の滝

直登は難しく、少し下流の橋脚跡付近から右岸を巻く

安居渓谷の滝

滝壺の美しい滝。右岸の残置スリングに取り付き小さく巻く

安居渓谷の滝

日当たりがよく釜の美しい斜瀑

それぞれの滝を異なる方法で登攀することになり、飽きること無く遡行を続けることができます。

幾つかの滝を越え、美しい釜をもった斜瀑を超えると、安居渓谷一の絶景に到着です。

安居渓谷の魅力その5、安居渓谷一の絶景をもつ滝

安居渓谷の滝

安居渓谷一の絶景、この滝に名前は無い

初めてこの景色を見たとき、しばらくの間言葉が出ませんでした。この場所までの渓相も十分に美しいのですが、この景色は別格です。

これまで見たことも無いような深い緑に染まる淵。そこを満たしている水はどこまでも透き通っていて、日差しが差し込むと、5メートルはあろうかという川底が鮮やかに照らし出されます。奥に見える直瀑は、切り立った岸壁に囲まれた淵を携え、その出口は、侵入者を拒むかのように巨岩が突き刺さっています。

安居渓谷の名も無い滝

滝直下は閉鎖された空間

美しい淵を泳ぎ、巨岩付近から見た景色。先ほどの景色とは対照的で、険しい岩壁に隔絶された空間は、冷たい色の水で満たされていました。

この滝も直登は難しく、巨岩の手前から右岸を高巻きます。安居渓谷の高巻き道は明瞭で、道迷いの心配を感じたことはありません。また、時間のかかる巻き道も無く、必要最低限の時間で沢まで戻れるのも大きな魅力です。

安居渓谷の滝

美しい淵を振り返る

美しい淵を見下ろしながら高巻き、滝上部に出たらすぐに沢筋に戻ります。

安居渓谷の美しい淵

滝の上から淵を見下ろす

先ほどの景色を滝の上から見下ろすと、切り立った岸壁の向こうに見える緑の淵がきらきらと輝いていました。

この滝を越えるとゴールまではあとわずか。30分ほど遡行し、林道と交差したところで下山を開始します。登りは快適な安居渓谷ですが、下りは少し大変です。沢沿いの管理道路は所々不明瞭な箇所があるため、沢筋の下降が必要になり、お勧めできません。

脱出地点に車を用意できない場合は、諦めて林道を下った方が確実でしょう。入渓地点までの距離は7.5キロ。1時間半ほどの歩きやすい林道をたどり、快適に入渓地点まで戻ることができます。

沢登りには専用の装備が少なからず必要なので、少しハードルは高いかもしれません。それでも、頑張って訪問する価値のある、素晴らしい場所でした。

周辺のスポット

にこ淵 – 日本一美しい滝壺

高知県のにこ淵 - 滝壺

真っ青な水で満たされた滝壺

高知県には四万十川を始め、仁淀川、物部川など、清流と呼ぶにふさわしい河川が数多く存在します。その中でも、最も水の綺麗さを体験できるのが、にこ淵ではないでしょうか。形の整った滝壺は日本全国に数多くありますが、にこ淵ほどの美しさは他には見たことがありません。滝壺全体が程よい深さで、端から端まで真っ青な水で満たされています。日常の喧騒から離れるのに、にこ淵ほど最適なスポットは他に無いでしょう。

中津渓谷 – 雨竜の滝など見所満載の名渓谷

中津渓谷の雨竜の滝

中津渓谷のハイライト雨竜の滝

高知県仁淀川町に位置する中津渓谷(なかつけいこく)は、仁淀川水系に属すこともあり、美しい水流で有名な渓谷です。中津渓谷には温泉宿、中津渓谷ゆの森があるだけでなく、渓谷の見どころとなるスポットには歩きやすい遊歩道で簡単にアクセス可能で、人気の観光地の資質が揃ったスポットといえるでしょう。 中津渓谷ではその美しい水流だけでなく、名瀑・雨竜の滝や龍宮淵など変化のある渓相を楽しむことが可能。水遊びに最適な夏場はもちろんのこと、新緑の春や紅葉の秋にも美しい景観を楽しめるスポットとして人気を集めています。

四国の沢登りコース

祖谷渓 - 日本一の秘境の渓谷美

徳島県 - 祖谷渓 - 写真

初夏の祖谷渓

四国随一の大渓谷である祖谷渓には、祖谷温泉をはじめ、小便小僧などの人気観光スポットが複数あります。秘境と銘打つには少し賑やかな感じもする祖谷渓ですが、季節や場所を変え、様々な楽しみ方ができます。ドライブで訪れて楽しいのはもちろん、沢遊びにも最適な祖谷渓は、少しマイナーなレジャースポットとして、おすすめです。

西種子川 – 四国きっての名渓谷を沢登りで楽しむ

愛媛県の西種子川

滝の連続する西種子川

愛媛県西種子川。数多くの渓谷を有する四国の中でも、西種子川は特に沢登り向きと言えるでしょう。うっすらと青みを帯びた水流が美しく、変化に富む渓谷はまさに沢登りのためにあると言っても過言ではありません。

高瀑 – 落差132m!大迫力の岩壁を落ちる絶景の無名瀑

高瀑

10月終盤の高瀑

落差132m、日本全国を見ても稀なほど壮大なスケール感をもつ高瀑。直瀑としては日本有数のスケールをもつ高瀑では、新緑や紅葉の季節をはじめ、厳冬期の荘厳な氷瀑など、まさに四季折々の絶景に出会えます。アクセスの悪さから知名度が低く、訪問者も少ない高瀑ですが、四国にこれ以上の景観は無いと確信できるほど特別な雰囲気をもった高瀑の魅力を紹介します。

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