伊尾木洞|洞窟の先の異世界|シダに覆われた神秘的な渓谷

伊尾木洞

高知空港から車を走らせること30分、安芸市の住宅街に突如現れる洞窟が伊尾木洞です。伊尾木洞(いおきどう)は、300万年前の地層が隆起し、波による浸食で生まれた洞窟です。洞窟を抜けた先には、シダに覆われた渓谷が400mにわたり続いていて、”もののけの世界”さながらの神秘的な空間が広がっています。伊尾木洞のシダの群生は、その多様性から国の天然記念物にも指定されるほどで、伊尾木洞ならではの独特の雰囲気を創り出しています。

遊歩道は運動靴でも問題なく歩けるほどよく整備されていて、最深部の滝までは往復30分ほどの所要時間です。内部には小川が流れ、夏でも気温が20度くらいで涼しいのも特徴のひとつで、歩きやすい遊歩道を利用した、爽やかな散策を楽しむことができます。

近年メディアへの登場などにより注目を集めるようになりましたが、まだまだ混雑するほどではないのは嬉しいところ。これ以上ない秘境感をお手軽に体験できる、高知県東部を観光するなら外すことのできないオススメのスポットです。

伊尾木洞の散策コースはこんな感じ

伊尾木洞の地図

伊尾木洞パンフレットから抜粋(一社 安芸市観光協会)

コース全体はこのようになっていて、最深部の滝まで、曲がりくねった渓谷が400m続いています。国の天然記念物に指定されるシダの群生はもちろん、シダの渓谷にかかる橋、最深部の滝などが見所です。

訪問時の写真と合わせて、伊尾木洞の散策コース全て紹介します。

伊尾木洞の入り口

伊尾木洞の入り口

伊尾木洞の入り口

高知龍馬空港から車で30分。しらすの産地として有名な安芸市の住宅街のはずれ、水路奥の洞窟が伊尾木洞の入り口です。伊尾木洞の駐車場は55号線沿いの伊尾木公民館にあり、伊尾木洞までは徒歩5分ほどの距離です。

伊尾木洞の入り口は道路から少し奥まった位置にありますが、55号線沿いの、伊尾木洞の看板がある川沿いの道を、まっすぐに川上に向かって歩けば迷うことはないかと思います。

50メートルの洞窟

伊尾木洞の入り口

50メートルほどの洞窟を抜ける

伊尾木洞の入り口から50mは洞窟になっています。緩やかにカーブした奥の見えない洞窟で、中に入るのを少し躊躇してしまう雰囲気ではありますが、日中であればライトが必要ないくらい明るく、カーブの先はすぐに洞窟の出口になっているので心配はいりません。

洞窟の先に広がるシダに覆われた渓谷

伊尾木洞

洞窟を抜けるとシダに覆われた異世界が

洞窟を抜けると、そこにはシダに覆われた神秘的な渓谷が。渓谷内部の切り立った両壁をシダの群生が埋めつくし、”もののけの世界”さながらの空間です。日中は木漏れ日が降り注ぎ緑が眩しいくらいで、暗い洞窟の中から見ると、完全に異世界のようにも感じる景観です。

水流沿いの歩きやすい遊歩道

伊尾木洞

伊尾木洞の内部

伊尾木洞の最深部に向かって伸びる遊歩道は約400mの長さです。水流沿いにつけられた遊歩道は綺麗に整備されていますが、何箇所か飛び石で水流を渡る場所があるのと、雨の後などはぬかるんでいる場所もあります。

靴を汚したくない、または飛び石が不安な方は、伊尾木公民館で貸し出している無料の長靴を利用するのがオススメ。伊尾木洞を流れる小川の水流は浅いため、長靴なら水流の中をバシャバシャと歩くこともできます。

天然記念物に指定される多様なシダ

伊尾木洞のシダ

伊尾木洞のシダ

伊尾木洞の最深部に向かって流れる水流は、シダの生育に適した湿度を保つだけでなく、夏でも気温が20度くらいしかない爽やかな空間を創り出しています。伊尾木洞には、40種類以上のシダが群生しています。珍しい種類のシダも、珍しくない種類のシダもありますが、40もの種類が一箇所に生息しているのは非常に珍しく、全てのシダの群生が国の天然記念物に指定されています。

中間地点の丸太橋

伊尾木洞道中の橋

道中の橋

道中には、シダに覆われた水流をまたぐ丸太橋があります。この辺りが遊歩道の真ん中あたりで、ここから先は少し足元が悪くなってくるので注意して歩いてください。

ヘアピンカーブ

伊尾木洞の内部

伊尾木洞の内部

谷が大きく屈曲する場所まで来たら、伊尾木洞最深部の滝まであと少しです。この辺りから先は、水流の中の飛び石や、水流沿いの湿った岩の上を歩くことになるので、注意が必要です。

この辺りは、雨が降ると小さな滝が無数にかかり、とても神秘的な雰囲気になる場所でもあります。

ゴール!最深部の滝

伊尾木洞の滝

伊尾木洞最奥の滝

伊尾木洞の最深部の滝までは、入り口から約15分の道のりです。落差約5mの滝は、規模こそ小さいものの、周囲のシダと相まって独特の雰囲気をもつ空間を作り出しています。

遊歩道はもう少し奥まで続いているのですが、これといった見所がなく、歩きにくいところもあるため、滝を見たら元の道を引き返すのがオススメです。

伊尾木洞はどうやってできたのか?

独特地形と植生をもつ伊尾木洞ですが、そもそも、どうやってできたのでしょうか?安芸市観光協会の伊尾木洞パンフレットに説明が載っていたので抜粋させてもらいます。

  1. 洞窟の壁を作っている地層(穴内層)が土佐湾の海底にたまる(310〜230万年前)。地層はその後、地震のたびに隆起を繰り返し、やがて地上に姿を表す。
  2. 波によって海岸の砂利が繰り返し打ち寄せられるうちに地層が平らに削られ、波食台となる。波食台が隆起し、土砂が溜まって段丘となる(12〜13万年前)。
  3. 段丘はさらに隆起して、海岸に崖ができる。海岸に打ち寄せる波によって岩盤の割れ目が広げられ海食洞ができる。
  4. 地盤の隆起と海面の低下に伴って、海食洞は海岸から離れて内陸の洞窟となる。
  5. それまで伏流していた川が洞窟に侵入し、現在の姿となる。

このように、気が遠くなるほどの年月と、多くの条件が重なってできたのが、伊尾木洞なのです。

ちなみに、入り口の洞窟を抜けた先、壁面がボコボコしている辺りでは、頻繁に化石が見つかります。貝の化石が多いのは、伊尾木洞が大昔に海底にあったなによりの証拠。なかには絶滅した貝の化石などもあるようです。

訪問時に知っておきたい4つのポイント

1.駐車場は伊尾木公民館を利用

伊尾木洞正面の道路には駐車スペースがありません。車は55号線に沿いの伊尾木公民館の駐車場を利用してください。「伊尾木洞駐車場」の看板があるので、見落とすことはないでしょう。駐車場から伊尾木洞までは徒歩5分ほどです。

2.増水・渡渉に注意

普段は歩きやすい伊尾木洞の遊歩道ですが、雨天時や大雨の後などは洞内の川が増水し、歩行が困難な場合があります。また、最深部を目指す場合は何回かの渡渉が必要になるため、伊尾木公民館にて無料でレンタルしている長靴を利用するのがおすすめです。

3.ガイドツアーもあり

安芸市観光協会では、伊尾木洞のガイドツアーを開催しています。所要時間1時間、開催人数2〜10名、料金1000円/人、小学生以下無料となっています。詳細については安芸市観光協会にお問い合わせください。

4.訪問時に食べたい「しらす丼」

伊尾木洞が位置する安芸市は、「しらす」の名産地です。リーズナブルに絶品の「しらす丼」を堪能できるお店が多数あるので、ぜひ訪問してみてください。

アクセス

伊尾木洞|洞窟の先の異世界|シダに覆われた神秘的な渓谷

高知空港から車を走らせること30分、安芸市の住宅街に突如現れる洞窟が伊尾木洞です。伊尾木洞(いおきどう)は、300万年前の地層が隆起し、波による浸食で生まれた洞窟です。洞窟を抜けた先には、シダに覆われた渓谷が400mにわたり続いていて、”もののけの世界”さながらの神秘的な空間が広がっています。伊尾木洞のシダの群生は、その多様性から国の天然記念物にも指定されるほどで、伊尾木洞ならではの独特の雰囲気を創り出しています。



遊歩道は運動靴でも問題なく歩けるほどよく整備されていて、最深部の滝までは往復30分ほどの所要時間です。内部には小川が流れ、夏でも気温が20度くらいで涼しいのも特徴のひとつで、歩きやすい遊歩道を利用した、爽やかな散策を楽しむことができます。


近年メディアへの登場などにより注目を集めるようになりましたが、まだまだ混雑するほどではないのは嬉しいところ。これ以上ない秘境感をお手軽に体験できる、高知県東部を観光するなら外すことのできないオススメのスポットです。


伊尾木洞の散策コースはこんな感じ


[caption id="attachment_5130" align="aligncenter" width="1200"]伊尾木洞の地図 伊尾木洞パンフレットから抜粋(一社 安芸市観光協会)[/caption]

コース全体はこのようになっていて、最深部の滝まで、曲がりくねった渓谷が400m続いています。国の天然記念物に指定されるシダの群生はもちろん、シダの渓谷にかかる橋、最深部の滝などが見所です。


訪問時の写真と合わせて、伊尾木洞の散策コース全て紹介します。


伊尾木洞の入り口


[caption id="attachment_4342" align="alignnone" width="1200"]伊尾木洞の入り口 伊尾木洞の入り口[/caption]

高知龍馬空港から車で30分。しらすの産地として有名な安芸市の住宅街のはずれ、水路奥の洞窟が伊尾木洞の入り口です。伊尾木洞の駐車場は55号線沿いの伊尾木公民館にあり、伊尾木洞までは徒歩5分ほどの距離です。


伊尾木洞の入り口は道路から少し奥まった位置にありますが、55号線沿いの、伊尾木洞の看板がある川沿いの道を、まっすぐに川上に向かって歩けば迷うことはないかと思います。


50メートルの洞窟


[caption id="attachment_4346" align="alignnone" width="1200"]伊尾木洞の入り口 50メートルほどの洞窟を抜ける[/caption]

伊尾木洞の入り口から50mは洞窟になっています。緩やかにカーブした奥の見えない洞窟で、中に入るのを少し躊躇してしまう雰囲気ではありますが、日中であればライトが必要ないくらい明るく、カーブの先はすぐに洞窟の出口になっているので心配はいりません。


洞窟の先に広がるシダに覆われた渓谷


[caption id="attachment_4233" align="alignnone" width="1200"]伊尾木洞 洞窟を抜けるとシダに覆われた異世界が[/caption]

洞窟を抜けると、そこにはシダに覆われた神秘的な渓谷が。渓谷内部の切り立った両壁をシダの群生が埋めつくし、”もののけの世界”さながらの空間です。日中は木漏れ日が降り注ぎ緑が眩しいくらいで、暗い洞窟の中から見ると、完全に異世界のようにも感じる景観です。


水流沿いの歩きやすい遊歩道


[caption id="attachment_4345" align="alignnone" width="1200"]伊尾木洞 伊尾木洞の内部[/caption]

伊尾木洞の最深部に向かって伸びる遊歩道は約400mの長さです。水流沿いにつけられた遊歩道は綺麗に整備されていますが、何箇所か飛び石で水流を渡る場所があるのと、雨の後などはぬかるんでいる場所もあります。


靴を汚したくない、または飛び石が不安な方は、伊尾木公民館で貸し出している無料の長靴を利用するのがオススメ。伊尾木洞を流れる小川の水流は浅いため、長靴なら水流の中をバシャバシャと歩くこともできます。


天然記念物に指定される多様なシダ


[caption id="attachment_4229" align="alignnone" width="1200"]伊尾木洞のシダ 伊尾木洞のシダ[/caption]

伊尾木洞の最深部に向かって流れる水流は、シダの生育に適した湿度を保つだけでなく、夏でも気温が20度くらいしかない爽やかな空間を創り出しています。伊尾木洞には、40種類以上のシダが群生しています。珍しい種類のシダも、珍しくない種類のシダもありますが、40もの種類が一箇所に生息しているのは非常に珍しく、全てのシダの群生が国の天然記念物に指定されています。


中間地点の丸太橋


[caption id="attachment_4230" align="alignnone" width="1200"]伊尾木洞道中の橋 道中の橋[/caption]

道中には、シダに覆われた水流をまたぐ丸太橋があります。この辺りが遊歩道の真ん中あたりで、ここから先は少し足元が悪くなってくるので注意して歩いてください。


ヘアピンカーブ


[caption id="attachment_4344" align="alignnone" width="1200"]伊尾木洞の内部 伊尾木洞の内部[/caption]

谷が大きく屈曲する場所まで来たら、伊尾木洞最深部の滝まであと少しです。この辺りから先は、水流の中の飛び石や、水流沿いの湿った岩の上を歩くことになるので、注意が必要です。


この辺りは、雨が降ると小さな滝が無数にかかり、とても神秘的な雰囲気になる場所でもあります。


ゴール!最深部の滝


[caption id="attachment_4343" align="alignnone" width="1200"]伊尾木洞の滝 伊尾木洞最奥の滝[/caption]

伊尾木洞の最深部の滝までは、入り口から約15分の道のりです。落差約5mの滝は、規模こそ小さいものの、周囲のシダと相まって独特の雰囲気をもつ空間を作り出しています。


遊歩道はもう少し奥まで続いているのですが、これといった見所がなく、歩きにくいところもあるため、滝を見たら元の道を引き返すのがオススメです。


伊尾木洞はどうやってできたのか?


独特地形と植生をもつ伊尾木洞ですが、そもそも、どうやってできたのでしょうか?安芸市観光協会の伊尾木洞パンフレットに説明が載っていたので抜粋させてもらいます。




  1. 洞窟の壁を作っている地層(穴内層)が土佐湾の海底にたまる(310〜230万年前)。地層はその後、地震のたびに隆起を繰り返し、やがて地上に姿を表す。

  2. 波によって海岸の砂利が繰り返し打ち寄せられるうちに地層が平らに削られ、波食台となる。波食台が隆起し、土砂が溜まって段丘となる(12〜13万年前)。

  3. 段丘はさらに隆起して、海岸に崖ができる。海岸に打ち寄せる波によって岩盤の割れ目が広げられ海食洞ができる。

  4. 地盤の隆起と海面の低下に伴って、海食洞は海岸から離れて内陸の洞窟となる。

  5. それまで伏流していた川が洞窟に侵入し、現在の姿となる。



このように、気が遠くなるほどの年月と、多くの条件が重なってできたのが、伊尾木洞なのです。


ちなみに、入り口の洞窟を抜けた先、壁面がボコボコしている辺りでは、頻繁に化石が見つかります。貝の化石が多いのは、伊尾木洞が大昔に海底にあったなによりの証拠。なかには絶滅した貝の化石などもあるようです。


訪問時に知っておきたい4つのポイント


1.駐車場は伊尾木公民館を利用


伊尾木洞正面の道路には駐車スペースがありません。車は55号線に沿いの伊尾木公民館の駐車場を利用してください。「伊尾木洞駐車場」の看板があるので、見落とすことはないでしょう。駐車場から伊尾木洞までは徒歩5分ほどです。


2.増水・渡渉に注意


普段は歩きやすい伊尾木洞の遊歩道ですが、雨天時や大雨の後などは洞内の川が増水し、歩行が困難な場合があります。また、最深部を目指す場合は何回かの渡渉が必要になるため、伊尾木公民館にて無料でレンタルしている長靴を利用するのがおすすめです。


3.ガイドツアーもあり


安芸市観光協会では、伊尾木洞のガイドツアーを開催しています。所要時間1時間、開催人数2〜10名、料金1000円/人、小学生以下無料となっています。詳細については安芸市観光協会にお問い合わせください。


4.訪問時に食べたい「しらす丼」


伊尾木洞が位置する安芸市は、「しらす」の名産地です。リーズナブルに絶品の「しらす丼」を堪能できるお店が多数あるので、ぜひ訪問してみてください。


アクセス



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